カニの旬っていつ?美味しいカニを美味しい時期に食べよう

2019年1月25日

どんな食べ物にも旬があります。今は人工的な栽培や養殖などで1年を通じて食べられる食材も増えていますが、やっぱり一番いいのは旬のものを旬の時期に食べることです。それが一番栄養もたっぷりで美味しいです。それに、養殖が出来ず本当にその時期じゃないと食べられないものもたくさんあります。

その1つがカニです。年がら年中スーパーで見ることはありませんよね。カニカマはありますけど。美味しいカニは旬ならでは。でも、カニって一口に言っても種類が色々ありますよね。獲れる場所も様々です。全部同じ旬なのでしょうか。今回はそんなカニの旬に迫ります。

よく聞くカニの種類

まず、カニと聞くと何を思い浮かべますか。これは好みによって最初に挙げるものが違ってくるのではないでしょうか。知名度的にはそんなに差はないと思われます。

まずはズワイガニ。それからタラバガニ。毛ガニ。この3つがメインではないでしょうか。多分「松葉ガニはー?」とか「越前ガニって知ってる?」とか、お前知らないんじゃねぇの的なコメントが来そうですが、これらは基本的にはズワイガニに属するので、今回は分けません。じゃぁ旬も同じなのかどうなのかということはこのあとゆっくり触れますのでご安心を。

ズワイガニの旬

最初はズワイガニ。オスとメスで大きさが全然違い、産地によっても名前が違うカニです。そして、ズワイガニは資源保護のために漁の出来る時期が決まっています。それも場所によって若干のズレがあります。新潟県よりも北では10月から5月、富山県より西ではメスが11月6日から1月10日でオスが11月6日から3月10日。当然、この漁獲可能時期に旬が含まれています。大切なポイントは、獲れてる時期が全部旬ではないということです。超重要なのでお忘れなく。テストがあったら出されるポイントです。

この中でもズワイガニの旬と言われるのは11月から1月にかけてとされています。これは松葉ガニや越前ガニなど含めたタラバガニも含まれます。旬の時期は一緒なのです。冬の味覚と呼ばれているのにはちゃんと意味があるんですね。

ところが、気をつけないといけないのが北海道。ここだけはちょっとだけ違います。なんたって、流氷がどかないとカニが獲れない。なので、北海道のカニだけは旬が3月から5月の春頃になります。なので、冬場は他の地域のカニを食べて、春になったら北海道産に切り替えるのがカニを美味しく食べ続けるポイントになります。

タラバガニの旬

実はヤドカリの仲間のタラバガニ。有名なお話ですよね。日本でタラバガニが穫れるのはほぼ北海道。市場に出回っているものの大半はロシアやアラスカで獲れたものです。国産にお目にかかるのも実は珍しいことなんです。で、ここでも厄介なのは流氷。これがどかないと北海道でも獲ることが出来ません。流氷が去って、4月や5月のタラバガニが甘みが強くて旬という人もいますが、ちょうどメスの産卵時期に当たるので、この期間は獲らないというところもあります。産卵で力を使い果たしたメスは身の入りが少ないですし、保護という観点からも微妙です。あとは、脱皮をしてしばらくした堅蟹と呼ばれる状態のカニが美味しいともされていて、これが大体11月以降。ただ、堅蟹の状態をキープしてくれるわけではなく、時間が経てば脱皮をしてしまうので見極めは難しいところです。でも、美味しいです。

ちなみにロシア産は春と夏が旬で、アラスカ産は冬が旬と言われています。ですので、海外産のものはこれを目安にしてください。

毛ガニの旬

実は北海道では1年を通してどこかしらで獲れているのが毛ガニなんです。つまり1年中旬のカニを食べられるというカニ好きにとってはまさに神様。春はオホーツク海で、夏は噴火湾で、飽きは釧路や根室で、冬は日高沖や十勝で。ぐるっと北海道1周しそうな感じです。ですので、その食べたい時に産地のものを食べれば基本的には旬と言えます。

ただ、それでも北海道以外で流通量が増えるのは12月から3月の冬の時期。ですので、北海道以外では冬が旬と思われていると思います。でも、食べたいと思えば1年中食べられます。

カニの旬っていつ?美味しいカニを美味しい時期に食べようまとめ

はっきりわかることは、カニは北海道にたくさんいるってことですね。北海道に行けばカニは1年を通じて食べられる。まぁ、それはとりあえず置いておいて。

やっぱり主に冬場が旬なのがわかりました。場所によって誤差はあるものの、概ね店頭に並んでいる時期が旬と見て間違いなさそうです。

通販等で買う場合は冷凍物が多く、いつ獲って冷凍されたものなのかは業者の良心に頼る他無いので、買う時は気をつけましょう。旬に獲られたものでも1年以上経過したものだと味は落ちますからね。やっぱりいちばん美味しい時期に獲ったものを早く食べるのが一番です。漁獲時期が定められているものは数に限りもあるので値段も高いですし争奪戦になりますが、ぜひとも美味しい旬のカニを堪能してください。