蟹、美味しいですよね。
いいお値段するけど、お値段以上の味が待ってることを思えば年に1度くらいは贅沢して食べたいですよね。
ところがそんな庶民の楽しみにつけこむとんでもない詐欺があるっていうんです。
それが「カニカニ詐欺」です。
オレオレ詐欺のような名称ですが同じようにとんでもない詐欺なのです。
被害に合わないために、どんな詐欺なのか、回避する方法はあるのかなどを調べたいと思います。
カニカニ詐欺とは
その名の通り、蟹の詐欺なのですが、具体的にはどのような方法で詐欺を働いてくるのでしょうか。
多いのは「電話勧誘」です。
オレオレ詐欺とかもそうですけど、詐欺師たちは電話好きですよね。
パターンはいくつかあります。
まずは「懸賞に当たったなどで無料プレゼントがあるという話からいつの間にか蟹を買う話に持っていく」というパターン。
話しをしているうちにどんどん強引に蟹を買わせようとしてきます。
次にあったパターンは「北海道などの業者だと名乗り、蟹は好きかと聞き、好きだと言うと勝手に送ってくる」というものです。
典型的な押し売りです。
他にも「3万円の蟹が今なら半額で買える」などと言ってくるようなパターンもあります。
そしてどのパターンでもこちらがはっきりと断らないと着払いで送ると言ってくるのです。
しかもちょっとでも買う素振りを見せてしまったりすると契約されたのでもう取り消せないと言って強引に話を進められてしまいます。
そして数日後に着払いで送られてきてしまうのです。
中には電話なんて前置きをせずにいきなり送りつけてくる超弩級の押し売りも存在します。
この場合だと、通販で本人が頼んでいなくても家族の誰かが頼んだのかと思って支払ってしまった、なんてことも起きてしまいます。
まったくもって悪質な話です。
そんなのに引っかかる人は存在するのか
「えー、そうは言ってもそんなあからさまな詐欺にひっかかる?」と疑問を持つ方もいるかもしれませんが、これがあるんです。
電話の場合は、まず固定電話にかかってくることがほとんどです。
若い人で実家を出ていて固定電話を持っている人はずいぶん減りました。
今でも持っているのは、そう、お年寄りです。
気の弱い、断れないお年寄りを狙っているんです。
大体オレオレ詐欺だってあんなに散々テレビなんかで取り上げられても引っかかる人がいるから被害が出てるわけです。
中には認知症の人の家を狙うような本当に人として底辺な人たちもいるんです。
また、日中は若い人たちは働きに出てますので、お年寄りしかいない時間に宅急便の着払いで届くと払ってしまう方もいます。
しかも奴らは「ナマモノはクーリングオフできません」と言って受け取りを拒否できないように仕向けてきます。金額も1万円前後なので結局払ってしまったり、金額が高くないので勉強代だと思って、と警察に届け出ない人もいます。
それでも、多少減少傾向にあるものの年間2000件近く消費者センターに問い合わせがあるというのですから、実際はもっと被害に合われてる方は多いのではないでしょうか。
どうすればいい?
まずは怪しい話には断固NOと言うことです。
美味しい良い蟹は高いんです。
大体そんな方法で売る蟹がいいものなわけがありません。
きっぱりはっきり言わないのが美徳だと勘違いしている方もいますが、そんな悪徳商法には毅然とした態度で臨まなくてはいけません。
余談ですが、オレオレ詐欺の電話が我が家にかかってきたときには「そんな人は我が家にはいりません」「生きてるなら自分でどうにかして」と辛辣な言葉で撃退されていました。
多分うちオレオレ詐欺グループからはブラックリストに入ってると思われます。
でも、これくらいきっぱりはっきり「買いません」「必要ありません」「二度と電話しないでください」「出るとこ出ます」と言わないと向こうは言い続ければ落とせると思ってしまいます。
それでも断れず、もしくは無断で送られた場合は、受取拒否してください。
支払いももちろん拒否です。
電話で買うことを承諾しても、クーリングオフが使えるんです。
電話口では使えないと言ってるかもしれませんが使えます。
消費者センターもそれは認めてます。
なので「やっぱり買わないことにしたのでクーリングオフを使用します。引き取ってください」と言っても持って返ってもらってください。
勝手に送りつける場合は「頼んでいないので受け取りはできません」「送り先に心当たりが無いので支払えません」と言って持って返ってもらってください。
送り先に確認の電話したってどうせ出ませんので、宅配業者の人には申し訳ないですが引き取ってもらってください。
ナマモノだからって受け取る義務はありません。だって頼んでないもん。
もしも支払ってしまった場合、取り返すのはかなり困難です。
とりあえず消費者センターに問い合わせをして、どうすればいいのか判断を仰いでください。
まとめ
とにかく怪しい電話はすべて「お断りだ!」と断固拒否をすることです。
実家の両親にこういう話をすると嫌な顔をされるでしょうが、被害にあってからでは遅いんです。
「自分は・自分の家族は大丈夫だ」なんていうのは絵空事です。
いつ何時被害にあうかわかりません。
普段から家族内での「ほうれんそう」を大切にしておくことも大切です。
それによって防げることもあると思います。
美味しい蟹が食べたいなら正規のお店や通販サイトを使って買いましょう。
怪しげな話にはひっかからないようにしてくださいね。