日本はカニ料理の数がとても多いという事で有名です。和洋中とどのジャンルにもカニを使用した料理が存在しております。
そして、やはり和でのカニ料理は特に数や種類が豊富ではないかと思います。
そんな、和のカニ料理には「かにしゃぶ」と「かにすき」があります。どちらもカニの鍋料理なのですが同じような…違うような…呼び方が違うだけなのか~と混乱しちゃいませんか?
今回はそんな「かにしゃぶ」「かにすき」の違いについて見て行きたいと思います。そしてカニを楽しむヒントに慣れれば嬉しいです。
それではお付き合いよろしくお願い致します。
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双方の違いは
名前の印象から「かにしゃぶ」と「かにすき」の違いはなんとなくわかる気がします。肉料理でも似たような名前の鍋が有りますからね~
それでは双方の特徴を見て行きましょう。
「かにしゃぶ」
味の薄い(又は無い)だし汁(主に昆布と水だけでとったもの)を沸騰させ、その中にカニをくぐらせた後、そのままかお好みのタレ(ポン酢や醬油等)を付けて食べる料理です。簡単に言うとカニ版しゃぶしゃぶですね。
後に豆腐や野菜を入れたりもします。
「かにすき」
「かにしゃぶ」とは逆に醬油ベースの濃い目の出汁(醬油、酒、みりん等々で味付ける)にお好みの野菜や豆腐を入れて煮て仕上げにカニを入れて火を通して食べる、カニ版すき焼きやカニの寄せ鍋という印象を受けますね。
ですので、お店等でどちらかを食べる際はあっさり目希望ならば「かにしゃぶ」、しっかりとした味のモノが希望ならば「かにすき」を注文すれば良い…という事になります。
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カニによっての楽しみ方
さて、似たように見えて実はかなり違っていた双方のカニ料理なのですが…使用するカニによっても楽しみ方や印象が変って来ます。
カニと一纏めで言ってもカニにも様々な種類が有りますからね…「かにしゃぶ・かにすき」に良く使われるカニは「ズワイガニ」と「タラバガニ」ですがこの二つだけでも意外と印象が違います。
ズワイガニはタラバガニよりもサイズが小さめですがクモガニの仲間なので足が10本有ります。そして身はとても甘みがありカニの旨味が楽しめます
味そのモノを楽しむという事で「かにしゃぶ」に向いているカニですね。
タラバガニはズワイガニより足が2本少ない8本ですが足は太くとても大きいので食べ応えがあります。味の方はやや淡白なので味の濃い汁で煮る「かにすき」に向いているカニですね。
勿論、「かにしゃぶ」にタラバガニ、「かにすき」にズワイガニを使用しても美味しく頂けますしその場合の味の印象も変わっていくので楽しめますね。
鍋と言う事でこの2種類を上げましたが他に食べ応えのあるカニといえ世界一の節足動物「タカアシカニ」ですね。こちらはクモガニの一種なのでズワイガニの仲間なのでこちらはこちらで美味しそうですね。
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間にもう一つ「ちり」
「かにしゃぶ」も「かにすき」も同じカニの鍋料理なので初めは「かにしゃぶ」を楽しみ後ほど「かにすき」にするという楽しみ方もあります。
徐々に味を変化させていくという事ですね。
実は、この二つの間にもカニの鍋料理が存在します。
味の薄い「かにしゃぶ」の出汁で「かにすき」のようにカニを煮るという料理法「かにちり」です。
「かにしゃぶ」はカニを湯で潜らせる程度なので新鮮なカニの風味を楽しむので「かにちり」は煮られたカニの食べ応えを楽しむという事でしょうね。
「かにしゃぶ」にて、湯で潜ったカニの風味を楽しみ、「かにちり」で煮られたカニの歯ごたえを楽しみ、最後に「かにすき」でカニの出汁も溶けだしたスープを野菜や豆腐と共に楽しむという3段階の楽しみ方が出来るという事になります。
一見同じような料理でも楽しみ方が何通りもあるというのが日本らしいですね。
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まとめ
まだまだ暑い日が続きますがいずれまた鍋が恋しくなる季節が到来します。その時に一つの鍋でも何通りも楽しめる食べ方があると楽しいですしカニはもちろん色々な食材を楽しむ余裕が出来るのは嬉しいですね。
最後までお付き合い頂きありがとうございました!!