年末年始には、定番のカニ。
お歳暮などでいただくこともあるかと思いますが、カニって剥くのは面倒だけど美味しいですね。
ところで、そのカニ、子どもには何歳からなら食べさせていいのかご存知ですか?
カニは、アレルギーが出やすい食べ物ですので子どもに食べさせる時は、注意が必要な食品なんです。
そこで今回は、「カニを子どもに食べさせるのは何歳ころからならいいのか」についてお話します。
カニのアレルギーについてもわかりやすく説明しますので、お子さんのカニデビューを控えている皆さん、またカニを含む甲殻類のアレルギーに知りたい人もどうぞ参考になさってくださいね。
子どもは何歳ころからカニを食べられる? その注意点は?
カニを何歳から食べさせてもいいのかは、いろいろな意見があるようですが、一番多い意見は『1歳を過ぎたころ・離乳食が完了したころ』です。
ただ、両親がアレルギー体質だと心配ですよね。我が家も私がアトピーなので子どもが生まれてしばらくは、肌の状態が心配でした。
幸い、今のところ何事もなく(軽いアトピーですが)成長しています。
食べ物のアレルギーは、それ以上に気になるものです。もし心配なら胃腸の働きがしっかりと安定する3歳ころまでは、様子を見たほうがいいかもしれません。
そしていざカニを食べさせる時、大人と同じように食べさせるのは待ってください。
カニを安全に子供に食べさせるためにいくつか注意点があります。
l 細かくほぐす l 殻などが混ざっていないかチェック l 新鮮なものを用意する l よく火を通す l カニ成分が比較的少ない加工品から l はじめは、ほんの少しの量を平日の午前中に
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細かくほぐして、カニの殻が混ざっていないか調べることは、離乳食を用意するのと同じように考えてもらえばいいでしょう。
カニには、ビブリオ菌やノロウイルスが寄生している可能性がありますので、新鮮なものを使ってしっかりと火を通してください。
腸炎ビブリオ:60度で10分、65度で1分以上の加熱で死滅
ノロウイルス:85~90度で90秒以上の加熱で無力化
アレルギーの出やすいカニですので、初めて食べさせる時は、まずカニの成分が入ったカニせんべいやカニかまぼこなどから少しずつ慣らしてあげるのもいいと思います。
最後の「平日午前中しばり」に、?という人もいるかもしれません。
これは、万一アレルギー症状が出たとき、すぐに病院へ行けるようにとの配慮からです。
子どもって病院が休みの時に限って熱を出したりするもので、私も慌てた経験があります。
発熱ももちろん大変ですが、アレルギー症状は時には一刻を争うことがありますので、出来るだけ安心した状態で食べさせてあげるのがいいと思いますよ。
カニに限らず、子どもが初めて食べる物には、神経を使いますね。
特に、卵や牛乳、小麦粉などは子どもの好きな食べ物にはよく入っているものですし、もしアレルギーが出てしまうと、原因物質を食品から除去するのが大変です。
食べ始めの年齢に気を付けることはとても大切なことです。ですがもしアレルギー反応が出ても年齢が高くなるにつれ症状が落ち着くこともあります。
万一何かしらの症状が出たら一旦食べさせるのを中止して、数カ月たってからほんの少し食べさせてみると全然大丈夫になっていることもありますよ。
実際、息子が小さい時、トマトを初めて食べたときに口の周りが赤くなったので、半年ほど食べさせませんでした。その後恐る恐る少し食べさせると、なんともなくてそのまま大好物になりました。
アレルギーのような症状が出たからと、怖がらずに専門医などに相談しながらしっかりと対応をすれば大丈夫ですよ。
次は、気になるアレルギー、特に今回は甲殻類アレルギーについてお話します。
カニなどの甲殻類アレルギーって?
甲殻類アレルギーとは、カニやえびなどの甲殻類を食べたり触ったりすることで、皮膚や消火器、気道を中心にアレルギー症状が出ることを言います。
たいていは、食べてから1時間以内にじんましんや発疹が出ます。
*甲殻類アレルギーの症状
かゆみ・じんましん・発疹・口や目の周りが腫れる 腹痛・下痢・嘔吐 鼻水・鼻づまり・くしゃみ・のどのイガイガ感・喘息発作・呼吸困難など 重篤な場合は全身にいろいろなアレルギー症状が起こります。(アナフィラキシー) |
普通にかにやえびを食べてもアレルギー症状が出ないのに、食べた後に運動をすると急性のアレルギー症状が現れることがあります。
これは、食物依存性運動誘発アナフィラキシーと呼ばれるもので、重篤な状態に陥ることもありますので、カニやえびを食べた後の運動は、アレルギーの有無に関係なく避けたほうが良いと思われます。
甲殻類アレルギーの原因となる物質は、トロポミオシンというタンパク質です。このトロポミオシンは、えびやカニ以外にも、貝・いか・たこなどにも含まれていますので、もしカニでアレルギーが出たら、これらの食品にも注意が必要です。
上記以外に注意する食品
えびせん・かにせんべい・ちりめんじゃこ・しらす・かまぼこ・ちくわ・・・・
ちりめんじゃこやしらすは、小さなカニやえびがまざっていることがありますし、魚肉加工食品は、原材料の魚がえびを食べている可能性があります。
現在では、アレルギーを起こす食品を含む可能性がある場合は、表示が義務付けられていますので、必ず食品表示を確認するようにしてください。
(原材料の魚がえびやカニを食べている可能性がある場合も表示されていることがありますので、確認してみてください。)
カニを子どもに食べさせるなら何歳から? カニアレルギーの症状って?まとめ
今回は、カニを子供に食べさせる年齢について、アレルギーも併せてお話しました。
アレルギーは出てしまうと、学校の給食にも配慮が必要になりますし、子どもにとってもストレスになってしまいます。
持って生まれた体質もありますが、とりあえずは食べ始めの時期を間違わないようにして、出来るだけアレルギーが出ないように対策をしてあげてくださいね。
l カニを食べさせる年齢は、1歳を過ぎてから3歳ころまで
l カニはよく火を通すことが大切 l 初めての食品を食べさせる時は、平日の午前中に l 甲殻類アレルギーは、比較的出やすい l 魚肉加工品やちりめんじゃこにも注意を l 食品表示を確認する習慣をつけておこう |
カニは、特別食べなくても困りません。でも特別な時に食べたいものでもあります。
子供にも美味しく食べさせてあげるためにも、上手くカニデビューをさせてあげてくださいね。